ザ・シンフォニカ 第27回定期演奏会

日時
2000年2月6日(日) 14:00開演 (13:30開場)

場所
昭和女子大学人見記念講堂交通案内

チケット価格
自由席: 2,500円

指揮
今村 能
(当団正指揮者)

曲目
ブラームス: 悲劇的序曲
ブラッハー: パガニーニの主題による変奏曲
ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調

チケット取扱い
チケットぴあ: 03−5237−9999
クラシック専用: 03−5237−9990
チケットぴあ インフォメーション
第27回定演チラシ

聴きどころ色々
ブラームス: 悲劇的序曲 ほとばしる激情とやるせない憧れの念を、緊密な構成の中に盛り込んだ名品。ロマン派屈指の交響曲作家が、まさに円熟期の筆さばきを披露してくれました。ブラームス47歳、1880年の所産。
ブラッハー: パガニーニの主題による変奏曲 ヴァイオリンが弾く旋律を素材として、意表をつくリズムや明暗の境を揺れ動く和声で巧みに調理し、ジャズの香りをスパイスに添える。第二次大戦前後のベルリンで活躍したブラッハーの代表作です。
ベートーヴェン: 交響曲第5番 《運命》の副題でもおなじみ、シンフォニーの、そして音楽の歴史に燦然と輝く高峰。C.ブラウンによる校訂版(1996)を使用し、音楽学の分野の最新研究成果も加味した演奏をお届けします。

指揮者の紹介
今村 能(Chikara Imamura)
 1999年・フィテルベルク国際指揮者コンクール審査員を務める今村能は、1999/2000年のシーズンには1834年創立、新世界交響曲欧州初演の由緒あるオーケストラ・チェコ・カールスバード交響楽団の定期に登場。1915年創立のポーランド・ウッジ・ルービンシュタイン・フィルハーモニー定期、ヴィエニアフスキ・コンクールのオケとしてベルリンとワルシャワの丁度中間地点で独特の魅力を放つポズナン・フィルハーモニー定期を指揮する。
 ヨーロッパを中心に繰り広げられる今村の活躍は、ブラームスに名誉博士号が贈られ、大学祝典序曲を献呈したブレスラウの街でのブレスラウ・フィルハーモニー定期、モーツァルトの街・ザルツブルクでのザルツブルク大聖堂での大ミサ演奏、プラハ・聖ニコラス教会での演奏会等多方面に渡る。既にワルシャワ、カトヴィッツェ、ポズナン、ブレスラウ、ルブリン、ビドゴシチ等のフィルハーモニー定期で今村は常連の指揮者となっている。
 一方国内で今村は、シンフォニック新潟、奈良チェンバー・アンサンブル、東京シティ・フィルハーモニック等と音楽的な絆を深めている。

 国立音楽大学卒業。桐朋学園大学指揮科研究生修了。カラヤン・コンクール・ジャパンに入賞。グィド・カンテッリ国際コンクール・ファイナリスト、ザルツブルク国際指揮者講習コンクール・ファイナリストを経て、フィテルベルク国際指揮者コンクール優勝。ベルリン・フィルハーモニー、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー、ワルシャワ・フィルハーモニー、ヘルシンキ・フィルハーモニー、デンマーク放送交響楽団、北ドイツ・フィルハーモニー、米国ウェスト・ヴァージニア交響楽団、NHK交響楽団等を指揮。オーケストラ・アンサンブル金沢専属指揮者、東京ハルモニア室内オーケストラ常任指揮者、「箱根の秋音楽祭」常任指揮者等を歴任。現在国立音楽大学講師(指揮法)、ザ・シンフォニカ正指揮者、東京コンサート・シンガーズ常任指揮者。日本指揮者協会会員。日本演奏連盟会員。プロアルテムジケ所属。

  • ポーランド音楽の非常に優れた解釈者!(1999.3.22. ウッジ新聞、ポーランド)
  • この日の圧巻は巨匠イマムラの自信にあふれた親しみのある「田園交響曲」の指揮!(1994.11.21. チャールストン・ガゼット紙、アメリカ合衆国)
  • イマムラはベートーヴェンとの相性が最も良い!(1993. オースト・ゼー新聞、ドイツ)
  • 有能な指揮者、今村能はマーラーの音楽の中にあるメッセージを完全に理解している。(1989. ウーシ・スオミ紙、フィンランド)
  • 近来稀に見る名演奏!(1984. ルッフ・ムジチュニ、ワルシャワ)
  • 全てが巨匠の解釈だった!(1983. トリブナ・ロボトニッチャ紙、ポーランド)

副指揮者の紹介
内藤 佳有(Karl Naito)
 東京生。東京大学工学部計数工学科卒業。同研究生を経て社会人となるが、’96年桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース(指揮専攻)に史上2人目として入学し、異色の音楽家として学内外で注目を集めている。  ザ・シンフォニカの創立に参画し、’97年までチェロ首席奏者をつとめる。
 東京大学在学中から東京大学音楽部管弦楽団とジュネス・ミュジカル・シンフォニー・オーケストラを中心にピアニスト・チェリストとして活躍した。
 ピアニストとしてはその後東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、ロイヤルメトロポリタン管弦楽団、桐朋学園オーケストラなどの演奏会にも出演した。
 最近ではオルガニストとしても登場し話題を呼んでいる。
 指揮者としてこれまで東京オペラ・プロデュース「ロメオとジュリエット」・ 「オリー伯爵」、神奈川芸術文化財団「モモ」、越後オペラ「みるなの座敷」、桐朋学園「煙突掃除」等のオペラや、桐朋学園オーケストラ、尚美学園オーケストラ、東京大学音楽部管弦楽団、新交響楽団をはじめ各地のオーケストラ、また東京オペラシンガーズなどの合唱団に貢献する。
 これまでピアノを安藤仁一朗、前川幸子、小林仁、藤井一興、チェロを清水勝雄、毛利伯郎、室内楽を山口裕之、また指揮を堤俊作の各氏に師事する。
 現在二期会オペラスタジオ指揮者。  

ザ・シンフォニカって、どんなオーケストラ?
 「いつまでもできる限りいい音楽をやりたい」という共通の情熱を持つメンバーが集まってオーケストラを作ったのは1986年。結成当時のメンバーの中心は大学を卒業してまだ日の浅い社会人でした。

 それから13年、私たちをとりまく社会は大きく変化し、団員それぞれの生活もまたさまざまに変わってきています。

 日々職場で家庭で仕事に追われる私たちが音楽性や技術を磨いていくのは難しく、毎回の演奏会のプログラムは私たちに重くのしかかってきます。しかし一人ひとりがここで音楽ができることに喜びを感じで、できる限り高いレベルの演奏を目指して、力をつくす。それが私たち「ザ・シンフォニカ」の最大の長所だと考えています。

 素晴らしい音楽から得られる何ものにも代え難い喜びを、聴きにきてくださるお客様と私たちで共有できれば最高です。

今後の演奏会情報
日付 演奏団体 内容 演奏会場 指揮者 曲目
2000年7月30日(日) ザ・シンフォニカ 第28回定演 東京オペラシティ コンサートホール 三石 精一 ファリャ/三角帽子 第1・第2組曲、その他
2001年2月4日(日) ザ・シンフォニカ 第29回定演 東京オペラシティ コンサートホール 金 洪才 未定