ザ・シンフォニカ 第30回定期演奏会

日時
2001年7月22(日) 14:00開演 (13:30開場)
場所
すみだトリフォニーホール 大ホール交通案内
指揮
今村 能
(当団正指揮者)
曲目
ヴォーン=ウィリアムズ/交響曲第5番
ホルスト/組曲『惑星』
〜大オーケストラのための組曲〜
女声合唱: くにたちオペラシンガーズ
チケット価格
自由席: 2,500円
チケット取扱い
チケットぴあ: 03−5237−9999
クラシック専用: 03−5237−9990
トリフォニーホール チケットセンター: 03−5608−1212
チラシ画像
託児サービスのご案内
 小さなお子さまを持つ方々にもごゆっくりコンサートをお楽しみいただけるように、開演30分前より託児サービスを設けます。
 託児料の一部として、2歳以上のお子さまおひとりにつき4,000円をご負担いただきます。
 (2歳未満のお子さまについては別途ご相談下さい)
 ご予約、ご相談は下記までお願いします。
 (株)ポピンズコーポレーション(担当:小山) Tel: 03-3447-2100
 ※一週間前まで受け付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。

 太陽系の天体が喚起するイメージを、スペクタクル性とクールな叙情味を兼ね備えたタッチで描きあげた「惑星」。1920年の初演以来、イギリスが生んだ管弦楽曲の名作として不動の地位を保つものです。おなじみ「木星」の中間部をはじめとする、旋律の美しさも印象的。
 そのホルストの親友にあたるヴォーン・ウィリアムズが残した9つの交響曲でも、最高傑作の呼び声が高い第5番は、1943年の所産。後に完成された宗教的題材による歌劇とも関係が深く、ノスタルジックなただずまいの中、敬虔な祈りや哀歓の念が交錯していきます。

指揮者の紹介
今村 能(Chikara Imamura)
 1999年にルドルフ・バウムガルトナーやヤン・クレンツ等と共にフィテルベルク国際指揮者コンクールの審査員を務めた今村能は、2000年、ベルリン・コンツェルト・ハウス定期公演、ザルツブルク大聖堂ミサ(ザルツブルク・モーツァルテウム管メンバー)やプラハ公演(ヴィルトゥオージ・プラゲンシス)、オランダでの「蝶々夫人」8公演(ポーランド国立ウッチ大劇場引越し公演)を大成功に導き、2001年秋にアムステルダムを初めオランダ各地での「蝶々夫人」再演(9公演)が決定している。

 1976年国立音楽大学卒業。1978年桐朋学園大学指揮科研究生修了。小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、高階正光、フランコ・フェッラーラ各氏に師事。
 1977年カラヤン・コンクール・ジャパンに入賞し、ベルリン・フィルを指揮。マエストロ・カラヤンの招きでベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーに留学、ベルリン、ザルツブルク、ウィーン、ミラノでオペラとシンフォニー指揮者としての研鑚を積む。又、”ベルリン・フィル12人のチェリストたち”の練習指揮者を務める。
 1980年グィド・カンテッリ国際指揮者コンクール・ファイナリスト。ミラノ・スカラ・フィル、ミラノ・イタリア放送響、デンマーク放送響を指揮。ザルツブルク国際指揮者講習会コンクール・ファイナリスト。オーストリア放送響音楽監督・ミラン・ホルヴァート氏にも師事。仙台フィルハーモニー指揮者(1981-83)、ジュネス・ミュジカル・シンフォニー・オーケストラ指揮者。ハインリッヒ・ホルライザー、朝比奈隆、山田一雄、岩城宏之、小林研一郎各氏のアシスタントを務める。武満徹企画「ミュージック・トゥデイ」で活躍。
 1983年フィテルベルク国際指揮者コンクールに優勝。ワルシャワ・フィル、ヘルシンキ・フィル、北ドイツ・フィル、デンマーク・オアフス交響楽団、チェコ・カールス・バード響、ポーランド放送響、シンフォニア・ヴァルソヴィア、クラコフ・フィル、ポズナン・フィル、米国ウェスト・ヴァージニア響等を指揮。
  国内ではNHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー、新星日本交響楽団、日本フィルハーモニー、東京交響楽団、東京フィルハーモニー、大阪フィルハーモニー、札幌交響楽団、九州交響楽団、名古屋フィルハーモニー、群馬交響楽団他全国の優秀なプロ・オーケストラを指揮。
 オーケストラ・アンサンブル金沢専属指揮者(1988-89)、東京ハルモニア室内オーケストラ常任指揮者(1990-96)、箱根の秋音楽祭常任指揮者(1990-96)を歴任。現在国立音楽大学指揮法講師(1995-)、国立音楽大学オペラ研究会指揮者、オーケストラ・ドゥ・プレジール常任指揮者、ドイツ・ホーフ交響楽団客演指揮者。ポーランド国立シレジア・フィル、同ポズナン・フィル、同ウッチ・ルービンシュタイン・フィル、ポーランド国立ウッチ大劇場常任客演指揮者。

最近の批評
  • 空前絶後のオリジナルな解釈によるシューベルトの未完成交響曲の贈物!これほどまでに人々の心をとらえた全く完成した演奏を、私は今まで聴いた事が無い。20世紀に名声を博した偉大な指揮者による何百という録音の中にも、これほどのものを見出す事はできないだろう!(2000.3.14. ポーランド・ウッチ新聞)
  • 今村能は事実を良く把握している(2000.1.10.デン・ハーグ「蝶々夫人」公演)。
  • ヒンデミットの作品の的確なインタープリテーション! 円熟し、情緒豊かな表現力!(2000.1.9.ルッフ・ムジチュニ・ワルシャワ)
  • 驚くべき事にポーランド音楽の非常に優れた解釈者!(1999.3.22.ポーランド・ウッジ新聞)
  • 日本の指揮者に拍手!このポーランドの最も美しい新ロマン派のカルウォヴィチ「復活交響曲」の指揮に、今村能は独自の新しい、興味深い理念を取り入れようとしていた(1999.3.14. ポーランド・ポズナン新聞)。
  • 優れた今村の実力は、シンフォニー構造を責任もって作り上げて行く事に現れていた(ポーランド・グウォース・ヴィエルコポルスカ 1999.3.15.)。
  • 焦点は今村の確信に満ちた田園交響曲だった(1994.11. 米国ウェスト・ヴァージニア)。
  • 今村はベートーヴェンとの相性が最も良い(1993. 5. 北ドイツ新聞)。
  • 有能な指揮者・今村能はマーラーのメッセージを完全に理解している(1989.6. ヘルシンキ)
  • 全てが巨匠の解釈だった(1984.11 ポーランド・カトヴィツェ)。
  • 確かな理念の元に表現されたベートーヴェン第9シンフォニー!(1984.1.11.デンマーク・オアフス新聞)
  • 近来希に見る名演!(1984.1.ルッフ・ムジチュニ、ワルシャワ)
  • 今村 能の力量は真に注目するに値する!(音楽芸術 1983.6)

推薦文
  • あなたがそのキャリアにおいて、確かな道を歩まれているのを大変嬉しく思います。これからのあなたの活躍が最高に輝く様お祈りしています。これからも時折あなたの事聞かせて下さい(1985.5.30. ヘルベルト・フォン・カラヤン)。
  • 今村 能さんはとても優秀で、テクニック、音楽性、情熱を合わせ持った大変才能豊かな指揮者です。私は今村さんを、オーケストラの確かな導き役として、あらゆるオーケストラに推薦します(1990.7.15. ミラン・ホルヴァート/オーストリア放送響・元音楽監督、ザグレブ響音楽監督、グラーツ音楽大学教授)

副指揮者の紹介
内藤 佳有(Karl Naito)
 東京生れ。東京大学工学部卒業。同研究室を経て、桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース(指揮専攻)で音楽を学ぶ。
 幼少よりピアノを、また東京大学在学中からチェロを始め、東京大学音楽部管弦楽団及びジュネス・ミュジカル・シンフォニー・オーケストラを中心に活躍し、ザ・シンフォニカの創立にも参画する。
 演奏家としてはこれまで中山良夫、故大平貴規、廻由美子、若林暢、向山佳絵子、菊地知也、矢野晴子、野口千代光、半田美和子の各氏をはじめ数多くの音楽家と共演し、ロイヤルメトロポリタン管弦楽団、桐朋学園オーケストラ、同チェロアンサンブル、同大学卒業演奏会等に出演する。
 指揮者としてはオペラから現代音楽まで幅広く活動し、最近では大阪市音楽団、ブルーメン・フィルハーモニー、グローバル・フィルハーモニック・オーケストラ、TAMA21交響楽団「第九」、桐朋学園 Orchestra Alba、同シンフォニックウィンズ、同作曲科作品展、同チェロアンサンブル、東京オペラシンガーズ、二期会試演会、また一柳慧氏の推挙により氏のオペラ「モモ」を指揮する。共演した著名演奏家も、例えば菅原淳氏(打楽器)、山岸博氏(ホルン)、篠原正志氏(ギター)、山口裕子氏(ハープ)、名古屋木実氏(声楽)、浜田理恵氏(声楽)等々と多彩である。
 これまでピアノを安藤仁一朗、故前川幸子、小林仁、藤井一興、チェロを清水勝雄、毛利伯郎、室内楽を山口裕之、指揮を堤俊作の各氏に師事し、古楽演奏解釈では有田正広氏の薫陶を受ける。
 現在二期会オペラ研修所指揮者、九州吹奏楽指揮者セミナー講師、ザ・シンフォニカ副指揮者。

ザ・シンフォニカって、どんなオーケストラ?
 「いつまでもできる限りいい音楽をやりたい」という共通の情熱を持つメンバーが集まってオーケストラを作ったのは1986年。結成当時のメンバーの中心は大学を卒業してまだ日の浅い社会人でした。
 それから15年、私たちをとりまく社会は大きく変化し、団員それぞれの生活もまたさまざまに変わってきています。
 日々職場で家庭で仕事に追われる私たちが音楽性や技術を磨いていくのは難しく、毎回の演奏会のプログラムは私たちに重くのしかかってきます。しかし一人ひとりがここで音楽ができることに喜びを感じで、できる限り高いレベルの演奏を目指して、力をつくす。それが私たち「ザ・シンフォニカ」の最大の長所だと考えています。
 素晴らしい音楽から得られる何ものにも代え難い喜びを、聴きにきてくださるお客様と私たちで共有できれば最高です。

今後の演奏会情報
日付 演奏会 演奏会場 指揮者 曲目
2002年2月3日(日) 第31回定演 すみだトリフォニーホール 十束 尚宏 R.シュトラウス/交響的幻想曲「イタリアから」
G.マーラー/交響曲第一番 「巨人」