ザ・シンフォニカ 第36回定期演奏会

2004年7月10日(土)19:00開演 (18:30開場)
すみだトリフォニーホール  大ホール
飯守泰次郎
プーランク:バレエ組曲「めじか」
プロコフィエフ:組曲「キージェ中尉」
ベルリオーズ:「幻想交響曲」

ケット価格
自由席:2,500円
ケット取扱い
チケットぴあ(Pコード:171-723)
0570−02−9990
トリフォニーホール・チケットセンター
03−5608−1212
問い合わせ先
ザ・シンフォニカ事務局
※未就学児の客席へのご入場は、ご遠慮いただいております。
児サービスのご案内
小さなお子さまを持つ方々にもごゆっくりコンサートをお楽しみいただけるように、開演30分前より託児サービスを設けます。託児料の一部として、2歳以上のお子様おひとりにつき4,000円をご負担いただきます(2歳未満のお子様については別途ご相談ください)。
ご予約・ご相談は、(株)ポピンズコーポレーション Tel: 03-3447-2100 まで。
※一週間前まで受け付けますが、定員になり次第締め切らせていただきます。

揮者の
飯守泰次郎(Taijiro Iimori)
1961年、桐朋学園短期大学音楽科(指揮科)在学中に藤原歌劇団公演「修道女アンジェリカ」にてデビューを飾る。1966年ミトロプーロス国際指揮者コンクール、1969年カラヤン国際指揮者コンクールでともに第4位入賞を果たす。1972年、芸術選奨新人賞とバルセロナのシーズン最高指揮者賞を受賞。
これまでに読売日本交響楽団指揮者、バイロイト音楽祭の音楽助手、ブレーメン、マンハイム、ハンブルク、レーゲンスブルクの各歌劇場の指揮者兼コーチ、エンスヘデ市立歌劇団第一指揮者を歴任。ヨーロッパの歌劇場で積み上げてきたオペラに対する深い造詣、特にワーグナー作品を積極的に日本楽壇へ紹介してきた功績には特筆すべきものがあり、バイロイト音楽祭総監督 ヴォルフガング・ワーグナーも、「飯守泰次郎こそドイツ語でKapellmeister(名指揮者)と呼ぶにふさわしく、そこにはマエストロと言う言葉以上に大きな尊敬の念が込められてる。」と絶大なる信頼の言葉を寄せている。
 1993年から1998年まで、名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者。1997年9月より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者、2001年1月より関西フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者を兼任。
 第32回(2000年度)サントリー音楽賞、第54回(2003年度)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。


指揮者の
内藤 佳有 (Karl Naito)
東京大学卒業。桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース(指揮専攻)で音楽を学ぶ。ピアニストとして「日本の作曲家’97」、ロイヤルメトロポリタン管弦楽団、桐朋学園大学卒業演奏会、ザ・シンフォニカ定期演奏会などに出演、2002〜3年日本クラシック音楽コンクールに於て伴奏者としてグランプリ・最高位に貢献する。
指揮者として大阪市音楽団、都響アンサンブル・アロイヴ、TAMA21交響楽団「第九」、東京オペラシンガーズ、二期会試演会、また一柳慧氏の推挙により氏のオペラ「モモ」を指揮する一方、アシスタントとして三石精一氏、H.シェレンベルガー氏(元ベルリン・フィル)、E.マッツォーラ氏、金洪才氏、今村能氏、現田茂夫氏、山下一史氏、キンボー・イシイ=エトウ氏らの信頼も厚い。
二期会オペラ研修所指揮者、東京オペラ・プロデュース副指揮者、尚美学園講師を歴任し、現在、東京農業大学農友会管弦楽団常任指揮者、みたかジュニア・オーケストラ及びクール・ブリアーン指揮者、ザ・シンフォニカ副指揮者、上野学園大学非常勤講師。

曲目の紹介
バレエ組曲「めじか」 / フランシス・プーランク(1899-1963)
 「めじか」は、フランスの作曲家プーランクによって作曲されたバレエ音楽です。このバレエ、特に筋書きはなく、数人の若い男女が音楽にのって舞い戯れるという内容で、プーランクの音楽もそれにふさわしい、おしゃれで美しいものになっています。初演では、画家のマリー・ローランサンが衣装・装置を担当するなど,当時の大芸術家たちが協力しており、美しい音楽とあいまって大成功を収めたのでした。今回はプーランク自身による演奏会用組曲を演奏します。
組曲「キージェ中尉」 / セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953)
 舞台は帝政ロシア。ある役人のちょっとしたミスから、実在しないキージェという中尉が書類に載ってしまいます。それに皇帝が気づいてしまったから、さあ大変。このミスをごまかすための大騒ぎが始まりました... そんな諷刺とユーモアに満ちたストーリーの映画につけられたのがこの「キージェ中尉」です。作曲者のプロコフィエフはロシアの出身。この組曲は、映画音楽を素材に作曲家自身が再構成したもので、クールで美しいメロディと迫力ある斬新な響きで広く親しまれています。
幻想交響曲 / エクトル・ベルリオーズ(1803-1869)
  後にロシア王朝ニコライ1世に捧げられることになったこの曲は、1830年ベルリオーズ27が才の時に作曲されたものです。5つの楽章全てに標題が付けられており、 ある若い音楽家が恋に絶望してアヘンを飲んで自殺を計ったが未遂に終わり、代わりに様々な夢を見ている場面を描画しています。彼(主人公)の心理状態を表現した 「夢と情熱」。愛する人の姿を見かける華やかな「舞踏会」。羊飼いの呼びかけがのどかな「野の情景」。愛人を殺してしまい、その罰を受けるべく向かう「断頭台 への行進」。自分の葬儀に怪物が集まり、魔女が踊るまくる「魔女の宴」。奏でられる音楽から、それらの場面が目に浮かんでくることでしょう。

ザ・シンフォニカって、どんなオーケストラ?
ザ・シンフォニカの発足は1986年。当時の団員は大学を卒業したての新米社会人と学生でした。若さに任せて、持てる時間と体力をフルに使って楽器と付き合い、音楽への情熱をストレートに演奏にぶつけていました・・・
18年の歳月は、毎年少しずつ平均年齢を上昇させ、多くの団員が職場や家庭で中心的な役割を担うようになり、自分のために使える時間など殆どなくなりつつあります。 慌しく流れていく日々の時間の中で、成功と挫折、結婚、出産、仲間の去就往来、親、先輩との別れなど、様々な喜びや悲しみを通して人生の機微の一端を味わってきました。
そして今、団員の年齢層も20代〜40代に広がり、若さが拠り所だったシンフォニカは、その時々の変化、種々の状況を団結の糧として取り込み、緩やかに、しかし確実に大人の演奏集団に向けて歩み続けています。 また、聴衆の皆様も発足当時は団員家族や友人が主でしたが、徐々に教え子や子供の世代に広がりました。今では小学生から70代、80代と輪が大きくなり、演奏自体に興味をもってご来場下さる方が増えて参りました。まさに、団員と聴衆が一体となって成長するオーケストラ=『ザ・シンフォニカ』です。

さて、今回のプログラムは「幻想交響曲」をメインとし、それぞれがオリジナリティに溢れたストーリーを持つ作品に挑戦します。幻想交響曲は95年1月に続いて2回目の演奏です。前回から8年の時を経た今、非現実世界を表現したといわれている音の色彩感を追うのみならず、その先にある歓喜や苦悩といった心象風景を、自らの人生経験に照らして取り出し、音に託したいと思います。ニュアンスに富んだハーモニーを紡ぎだす名手・飯守先生のご指導の下、どこまでヨーロッパスタイルに近づけるか、そして皆様をどのような音のイリュージョンへお誘いできるか・・・どうぞご期待下さい。


後の奏会
日付 演奏会 演奏会場 指揮者 曲目
2005年02月13日(日)
14時開演(予定)
第37回定演 すみだトリフォニーホール 三石精一 ワーグナー/「さまよえるオランダ人」序曲
R.シュトラウス/影の無い女による幻想曲
シューベルト/交響曲「ザ・グレート」
2005年06月26日(日)
14時開演(予定)
第38回定演 すみだトリフォニーホール キンボー・イシイ=エトウ 未定

前回演奏会情報
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