ザ・シンフォニカ 第43回定期演奏会

2008年 2月10日(日) 14:00開演 (13:30開場)
すみだトリフォニーホール大ホール
三石精一
ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
Giuseppe Verdi (1813-1901): "La Forza del Destino" Sinfonia
レスピーギ/交響詩「ローマの祭」
Ottorino Respighi (1879-1936) : "Feste Romane" Poema Sinfonico
ブラームス/交響曲第3番
Johannes Brahms (1833-1897) : Symphonie Nr.3 F-dur Op.90
ケット価格
自由席:2,500円
ケット取扱い
チケットぴあ(Pコード276-680) 0570(02)9990
トリフォニーホールチケットセンター 03(5608)1212
問い合わせ
ザ・シンフォニカ事務局
児サービスのご案内
小さなお子さまをもつ方々にもごゆっくりコンサートをお楽しみいただけるように、開演30分前より託児サービスを設けます。託児料の一部として、お子様おひとりにつき0,1歳児3,000円、2歳児以上2,000円をご負担いただきます。事前のご予約が必要となります(定員制)。

※未就学児の客席へのご入場はご遠慮いただいております。

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揮者の
三石 精一(Seiichi Mitsuishi)
東京芸術大学指揮科第1回生として卒業。1956年、メノッティ作曲歌劇「泥棒とオールドミス」、「電話」の指揮でデビュー。1959年にはブリトゥン作曲歌劇「小さな煙突掃除」、ラヴェル作曲歌劇「スペインの時」を日本初演する等、当初はオペラ、バレエの分野を中心に活躍し脚光を浴びる。1969年、読売日本交響楽団を指揮して第1回リサイタルを開き高い評価を得る。1973年渡欧、ヨーロッパ各地でオペラとオーケストラを研修する。1977年、文化庁在外研修員として、ウィーンフィルとミュンヘン国立歌劇場において研鑽を積み、帰国直後1979年、読売日本交響楽団に専任指揮者として迎えられ、1981年のヨーロッパ公演では東ベルリン等で大成功を収める。1986年退団後、全国各地のオーケストラに客演して活躍する一方、東京音楽大学指揮科主任教授として後進の指導にあたり多くの優秀な人材を育て、2002年同大名誉教授となる。1997年、東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団設立に際し、音楽監督・常任指揮者に就任。2005年4月にはサントリーホールにおいて、「指揮者三石精一半世紀の道」デビュー50周年記念演奏会を開催、全国から駆けつけたファンと多くの出演者が一体となり感動のステージを繰り広げた。2007年10月には、ユニフィル設立10周年記念コンサートにおいて、マーラーの交響曲第2番「復活」を指揮し、絶賛を博した。現在、以上のほか、社団法人青少年音楽協会会長、日本指揮者協会顧問等の職を務める。


指揮者の
内藤 佳有 (Karl Naito)
「With respect and love!(Kimbo Ishii-Eto)」

 東京大学卒業後、桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース (指揮専攻)で空前の成績を修める。ピアニストとして「日本の作曲家’97」、ロイヤルメトロポリタン管弦楽団、桐朋学園大学卒業演奏会、ザ・シンフォニカ定期演奏会などに出演、2002〜04、06年日本クラシック音楽コンクールにおいて伴奏者としてグランプリ・最高位に貢献する。指揮者として新日フィル、大阪市音楽団、都響アンサンブル・アロイヴ、TAMA21交響楽団「第九」、東京オペラシンガーズ、二期会試演会、栗友会合唱団、一柳慧氏の推挙により氏のオペラ「モモ」等を指揮、また上野学園創立100周年記念定期演奏会(横山幸雄、矢部達哉、原田禎夫、島崎智子、村上曜子の各氏と共演)を大成功に導く一方、アシスタントとしてG.ボッセ、三石精一、早川正昭、飯守泰次郎、大山平一郎、H.シェレンベルガー、金洪才、今村能、松尾葉子、現田茂夫、山下一史、E.マッツォーラ、キンボー・イシイ=エトウの各氏らの信頼も厚い。二期会オペラ研修所指揮者、東京オペラ・プロデュース副指揮者、尚美学園講師を歴任し、現在、東京農業大学農友会管弦楽団常任指揮者、みたかジュニア・オーケストラ及びクール・ブリアーン指揮者、ザ・シンフォニカ副指揮者、三鷹市芸術文化振興財団理事、上野学園大学非常勤講師。2005年より新日フィルで音楽監督C.アルミンク氏のアシスタントを務めている。

曲目の紹介
ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
歌劇「運命の力」は、ロシア皇帝アレクサンドル2世の依頼により作曲され、1862年にペテルスブルクで初演され大成功を収めました。しかし翌年のローマとマドリードでの再演では、その悲劇的で凄惨な内容と主人公の一人が神を呪って自殺するというラストが物議をかもし、さらに原作の改変についての批判を受けて作品の改定を余儀なくされたという曰くつきの作品です。「運命の力」というタイトルに象徴されるように、物語は偶然に次ぐ偶然の連続で悲劇的結末に向かっていきます。金管楽器による運命の動機で開始される「序曲」は、数多いヴェルディの序曲の中でも単独で演奏される機会が多く、劇中の音楽を巧みに織り込みながら力強く展開される名作です。
レスピーギ/交響詩「ローマの祭」
レスピーギの《ローマの祭》は《噴水》《松》とともに《ローマ三部作》として最も親しまれている作品の一つです。1879年ボローニャに生まれたレスピーギは、のちにロシアへ渡りヴィオラ奏者としてオーケストラで演奏するかたわら、リムスキー・コルサコフに作曲を師事。《ローマ三部作》での絢爛豪華な作風は、管弦楽法の大家であった師匠ゆずりのものといって間違いないでしょう。《祭》は、古代からレスピーギが生きた時代までローマで行われた様々な祭の風景を題材に描かれています。暴力的な冒頭から、祭の混乱ぶりを描写した終盤まで、大管弦楽が生み出す響きの多彩さは、レスピーギ作品の中でも群を抜いており、演奏者にも高い技術が求められる難曲です。
ブラームス/交響曲第3番
この交響曲は1883年、ブラームス50歳の時の作品です。円熟の作曲技法を惜しみなくつぎ込んだ、重厚な楽想と堅固な構成が際だつ作曲者代表作のひとつで、初演を指揮した大指揮者ハンス・リヒターは、この曲をベートーヴェンの3番になぞらえて「英雄交響曲」と呼び、賞讃したといいます。さて、ブラームスの音楽といえば、このように「重厚」「堅固」といったかたい言葉で形容されることが多いのですが、この曲は、美しいメロディと優美な響きにも事欠かないロマンチックな音楽でもあり、特に第3楽章は、イブ・モンタンとイングリッド・バーグマン主演の名画「さよならをもう一度」で用いられたことでもよく知られています。

ザ・シンフォニカよりごあいさつ
 ザ・シンフォニカは1986年、大学を卒業したての新米社会人と学生を中心 に発足しました。20周年も越え、メンバーの大半が職場や家庭で重要な役割を 担う世代になり、時間的な制約が厳しくなる中、「良い音楽」への思いを強く し、何よりも「このオーケストラが好きだ」という気持ちで現在まで活動を続け てきました。  今回は三石精一先生を3年ぶりにお迎えし、イタリア・ドイツの3曲に取り組みます。ひ とりでも多くのお客様が、私どもと演奏を通して素敵な時間を共有してくださる ことを願いつつ、団員一同、練習に励んでいます。皆様のご来場を心よりお待ち 申し上げます。

後の奏会
日付 演奏会 演奏会場 指揮者 曲目
2008年07月13日(日)
14時開演(予定)
第44回定演 東京オペラシティ コンサートホール 手塚 幸紀 モーツァルト 歌劇「魔笛」序曲
ブラームス ヴァイオリン協奏曲
R・シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき
 

前回演奏会情報
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