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ザ・シンフォニカ 第47回定期演奏会 | ||||||||||||||||
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指揮者の紹介 | ||||||||||||||||
大井 剛史(Takeshi Ooi) | ||||||||||||||||
2008年10月、第10回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール(イタリア、トレント)において第2位を受賞。2009年4月、山形交響楽団の指揮者に、10月にはニューフィルハーモニーオーケストラ千葉の常任指揮者に就任した。 1974年東京都生まれ、栃木県育ち。17歳より指揮法を松尾葉子氏に師事。 東京芸術大学音楽学部指揮科を卒業後、1999年同大学大学院音楽研究科指揮専攻修了。学内にて若杉弘、故岩城宏之の各氏に指導を受ける。1996年安宅賞受賞。その後、スイス、イタリア各地の夏期講習会においてジェイムズ・レヴァイン、クルト・マズア、ジャンルイジ・ジェルメッティ、イザーク・カラプチェフスキーの各氏に指導を受ける。 2002年、新国立劇場中劇場におけるモーツァルト劇場公演「ペレアスとメリザンド」(ドビュッシー)でオペラ指揮者として本格的にデビュー。同劇場では2006年まで指揮を務めたが、その間、2003年に初演した「不思議の国のアリス」(木下牧子)の公演は、三菱信託芸術文化財団奨励賞を受賞している。 オペラ以外の舞台音楽にも積極的に取り組んでおり、2004年にミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」(バーンスタイン)を指揮。また2008年には新国立劇場バレエ団公演「カルメン by 石井潤」の指揮者に代役として抜擢された。特にバレエ指揮者としては、2009年12月、牧阿佐美芸術監督の演出・改訂振付による新制作「くるみ割り人形」(チャイコフスキー)、2010年1月には「ニューイヤー・オペラパレス・ガラ」で再び新国立劇場バレエ団の公演を指揮、1月には加えて日本バレエ協会公演の指揮と近年意欲的に活動している。 2000年9月から2001年12月まで仙台フィルハーモニー管弦楽団副指揮者。近年ではニューフィル千葉、山形響、仙台フィルのほか、東京フィルハーモニー交響楽団、群馬交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、奈良フィルハーモニー管弦楽団、九州交響楽団など国内各地のオーケストラを指揮をしている。 2007年9月から2009年3月までチェコ・フィルハーモニー管弦楽団にて研修。現在、聖徳大学音楽学部非常勤講師。 | ||||||||||||||||
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曲目の紹介 | ||||||||||||||||
カルウォーヴィチ/「オシフェチム家のスタニスワフとアンナ」 | ||||||||||||||||
作曲家集団「若きポーランド」の中心人物としてキャリアを歩み始めながら雪山で遭難死してしまったミェチスワフ・カルウォーヴィチ(1876-1909)。彼の音楽に対して、今や世界的に再評価の波が高まっています。創作活動に重要な位置を占めるのが、チャイコフスキーやリヒャルト・シュトラウスの影響下に生まれた一連の交響詩。振幅の大きな感情表現をスラヴ的な抒情味と結びつけながら、大編成の管弦楽のキャンバスに繰り広げていく筆さばきは、「これほどの才能が円熟境を迎えずに世を去るなんて……」という感慨を誘わずにはおきません。中でも代表作のほまれ高い「スタニスワフとアンナ」は、1908年に作曲者の指揮で初演されました。実の兄妹とは知らずに恋に落ちるスタニスワフとアンナの伝説に題材を求めて書かれた、愛の主題と葬送の調べが交錯する悲劇的な交響詩を、カルウォーヴィチ自身は「ロミオとジュリエットのポーランド版」と位置づけています。 | ||||||||||||||||
マーラー/交響曲第9番二長調 | ||||||||||||||||
グスタフ・マーラー(1860-1911)は、ベートーヴェンなど大作曲家が交響曲を9つまでしか完成させられなかったことを恐れ、交響曲第8番の後に作曲した声楽付きの交響曲には番号をつけず「大地の歌」と命名しました。さらにそのあとに書いた器楽だけの交響曲を「交響曲第9番」としましたが、結局、完成することができた交響曲としては最後のものとなりました。また指揮者でもあったマーラーはそれまでの交響曲を自らの指揮で初演してきましたが、「交響曲第9番」はそれもかなわず他界しました。作曲された1909〜10年は、マーラーが指揮活動の拠点を新大陸アメリカにも求め、ニューヨークとヨーロッパを行き来していた時期にあたりますが、多忙な活動の合間を縫って書いたこの曲は、マーラーの最高傑作のひとつということができ、作曲家ベルクはこの曲を「マーラーの書いた最も美しい音楽」と評しており、最後は「死に絶えるように」終わります。 | ||||||||||||||||
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ザ・シンフォニカよりごあいさつ | ||||||||||||||||
ザ・シンフォニカは1986年、大学を卒業したての新米社会人と学生を中心に発足しました。20周年も越え、メンバーの大半が職場や家庭で重要な役割を担う世代になり、時間的な制約が厳しくなる中、「良い音楽」への思いを強くし、何よりも「このオーケストラが好きだ」という気持ちで現在まで活動を続けてきました。 今回は初めて大井剛史先生をお迎えし、ポーランドの作曲家カルウォーヴィチと、オーストリアを代表する作曲家マーラーの作品に取り組みます。ひとりでも多くのお客様が、私どもと演奏を通して素敵な時間を共有してくださることを願いつつ、団員一同、練習に励んでいます。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。 | ||||||||||||||||
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今後の演奏会情報 | ||||||||||||||||
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