ザ・シンフォニカ 第77回定期演奏会

2025年 1月25日(土)18:00開演(17:15開場)
ミューザ川崎シンフォニーホール
矢崎 彦太郎
Hikotaro Yazaki
アノ独奏
菅野 潤
Jun Kanno
ラヴェル:古風なメヌエット
Maurice Ravel (1875-1937): Menuet antique

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
Maurice Ravel: Concerto en sol majeur

ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
Maurice Ravel: Concerto pour la main gauche

ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲『展覧会の絵』
Modeste Moussorgski (1839-1881) / Maurice Ravel: Tableaux d'une exposition
ケット価格
全席指定:2,500円
ケット取扱い
販売期間:2024/11/13(水) 00:00 〜 2025/1/25(土)
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メールでチケットのPDFが送付されますので、演奏会当日は、スマートフォンの画面、または印刷したPDFチケットを、入口にてご提示ください。(teketのご利用方法)

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問い合わせ
ザ・シンフォニカ事務局

未就学児の客席へのご入場はご遠慮いただいております。
ご来場の際は、出演者への花束・プレゼントの差し入れなどのお心遣いには及びません。

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ごあいさつ
ザ・シンフォニカは1986年、大学を卒業したての社会人と学生を中心に発足しました。その後、実社会で起きたさまざまなできごとや変化を経験する中で、団員たちはいつも変わらぬ「いい音楽」への思いを大切にしながら、オーケストラ愛に満ちた活動を続けてきました。そして、音楽が人間のかけがえのない糧であることを、身にしみて感じています。 第77回を迎える今回は、矢崎彦太郎先生の真摯なご指導の下で、ラヴェル、ムソルグスキーに取り組みます。ひとりでも多くのお客様が、私どもと演奏を通して素敵な時間を共有してくださることを願いつつ、団員一同、練習に励んでいます。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。


揮者の
矢崎 彦太郎(Hikotaro Yazaki)
上智大学数学科に学び、さらに東京藝大指揮科で指揮法を学ぶ。日本フィル指揮研究員として小澤征爾の助手を務めた後、ヨーロッパに渡り、スワロフスキー、コシュラー、チェリビダッケほかに師事。1975年ボーンマス響を皮切りに本格的に指揮活動を開始。79年よりパリに拠点を移す一方、同年には東響定期を指揮し日本でも本格的なデビュー。これまでに、東響指揮者、旧西ドイツホフ響音楽監督/首席指揮者、東京シティ・フィル首席客演指揮者、バンコク響音楽監督/首席指揮者などを歴任。現在、バンコク・プロムジカ・オーケストラ客演指揮者ほかを務める。フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエ、同オフィシエ勲章を受勲。12年度文化庁「文化交流使」。21年外務大臣表彰を受ける。パリと東京に活動拠点を置く。


アニストの
菅野 潤(Jun Kanno)
桐朋学園大学卒業後、メシアン夫妻の招きで渡仏。パリ国立高等音楽院、エコール・ノルマルで演奏家資格を取得。ミュンヘン響、ベルリン室内管、N響、ウィーン弦楽四重奏団、ザルツブルク・モーツァルテウム四重奏団他、P.アモイヤル、W.ヒンク各氏等の著名な演奏家との共演多数。ロンドン、ニューヨークなどの主要ホールで演奏活動を行う他、コンクール審査員、マスタークラス講師としても活躍。96年から07年までバルセロナ・カレーロ音楽院教授。2016年のドキュメンタリー映画「スネーク・ダンス」とのコラボレーションは話題を集めた。


曲目の紹介
ラヴェル:古風なメヌエット
フランスの作曲家モーリス・ラヴェル(1875-1937)の最初に出版された作品は、パリ音楽院在学中の1895年に作曲されたピアノ独奏用の『古風なメヌエット』でした。ラヴェル自身は「未熟な作品」と厳しく評価していましたが、初めての出版作品に愛着を持ち続けていたのか、作曲後30年以上経た後に自ら管弦楽用に編曲します。ラヴェル流の豊かな色彩に彩られて生まれ変わったこの美しい小品は、協奏曲等を除いた純粋な管弦楽曲としては彼の生涯最後の作品になります。

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
ラヴェルは1928年に自作を指揮しての米国演奏旅行で大歓迎を受けたことに気を良くし、自らが独奏を務める新作ピアノ協奏曲の発表を含めた世界規模の演奏旅行を新たに企てます。その『ピアノ協奏曲』は1931年に完成、自身の独奏は体調不良で断念し演奏旅行も欧州のみの小規模なものになりましたが、名手マルグリット・ロンの独奏で初演され各地で大成功を収めました。ジャズ的な手法や和声、精緻で繊細な音響等、数あるピアノ協奏曲の中でも独特の魅力を持つ逸品です。

ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインは、ラヴェルに左手のみで演奏可能な楽曲の作曲を依頼します。1930年に完成した『左手のためのピアノ協奏曲』は翌年にヴィトゲンシュタインの独奏で初演されましたが、技術的に難しく楽譜通りに弾けなかったという逸話が残っています。現在でも右手の欠損や疾患で左手のみで活動するピアニストたちの重要なレパートリーであり、両手のピアニストにもしばしば取り上げられている名曲です。

ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲『展覧会の絵』
ロシアの作曲家ムソルグスキー(1839-1881)は、1874年にピアノ独奏曲として組曲『展覧会の絵』を完成させます。それは建築家で画家の友人ハルトマンの遺作展で鑑賞した作品に対する印象を音にしたものでした。ムソルグスキーが世を去るまで未発表だった『展覧会の絵』は後に様々な管弦楽編曲が試みられますが、ラヴェル編曲版がもっとも親しまれていると言えるでしょう。ムソルグスキーのロシア的な筆致がラヴェル流のオーケストレーションによって華麗に、繊細に、壮大に奏でられます。


後の奏会
日付 演奏会 演奏会場 指揮者 曲目
2025年 6月28日(土)
第78回定演 すみだトリフォニーホール 柴田 真郁
2026年 1月24日(土)
第79回定演 すみだトリフォニーホール 坂入 健司郎

前回演奏会情報
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